Friday, September 23, 2011

台湾を守るふりする米国―新型戦闘機は提供せず - WSJ日本版 - jp.WSJ.com

 米オバマ政権は、台湾に新型の戦闘機を提供せずに古くなりつつあるF16戦闘機の性能を向上させることを決定し、それを米国が台湾の防衛に強く関与し続けている証拠だとした。だが、米政府関係者によるコメントは、それでは誰もごまかされないことを示している。

 米オバマ政権は、台湾に新型の戦闘機を提供せずに古くなりつつあるF16戦闘機の性能を向上させることを決定し、それを米国が台湾の防衛に強く関与し続けている証拠だとした。だが、米政府関係者によるコメントは、それでは誰もごまかされないことを示している。

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AFP/Getty Images
F16戦闘機
 米ワシントンポスト紙に引用された匿名のコメントは、台湾の楊国防副部長が、米国は台湾に最新鋭のF35を売るかもしれないと示唆したことに答えたもの。F35は中国が所有するどの戦闘機にも勝り、台湾の優位性を回復させる可能性がある。これに対してその米国政府関係者は「プリウスではなく、代わりに特注のフェラーリを要求するようなものだ」と話した。

 このように即時に否定的なコメントを出したことは、米政府が台湾に最新の戦闘機を売るつもりがないことを示している。特に、ステルス戦闘機F35についてはそうだと言える。F35は米国にも配備されておらず、その先進的な技術は他国のスパイから守る必要がある。

 別の政府関係者はウォール・ストリート・ジャーナルに対して、「性能を向上したA/Bは、C/Dと同様の性能となる」と述べた。ここでA/Bは台湾がすでに持っているF16を指し、C/Dは台湾の手には渡らない新型戦闘機を指す。この関係者はさらに、「台湾はA/BをC/Dよりもじん速に、かつ安く手に入れることができる」と話した。

 台湾はこの意見を鵜呑み(うのみ)にはしていない。事情をよく知る台湾の国会議員は、性能を向上させた戦闘機が新型戦闘機と同等だというのは「正直な意見とは言えない」と言う。特に劣る点として、改修された戦闘機のエンジンは新しいものではないことが挙げられる。またこれにより、台湾は年数が経過したF5戦闘機を引退させられなくなる。

Posted via email from ニーハオ!台湾人の気持ち

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