Wednesday, July 25, 2012

台湾近代建築


1895年の日清戦争講和条約から、1945年の日本敗戦までの50年間、日本は台湾を植民地として支配しました。日本の台湾総督府は、台北の都市建設に着手し、多くの公共建築を建設します。日本人の設計になるこれらの建築は、台湾の人々にとっては長く植民地支配を思い出させる負の遺産でした。1982年に公布された「文化資産保存法」においても、当初これらの建築は古跡(文化財)の指定を受けることはなかったのです。しかし90年代になり、日本統治時代の建築も古跡と認められるようになり、現在ではそのいくつかが国定古跡に指定されています。
  開発か保存か、修復や再利用の方法など、台湾の近代建築は新たにさまざまな難問を抱えています。日本が台湾に残した大きな遺物について、我々はその歴史的な背景とともにもっと知る必要があるのではないでしょうか。 
  参考文献 藤森照信・汪担監修『全調査東アジア近代の都市と建築』筑摩書房、1996
       参考HP 古跡巡礼 http://dnastudio.ckitc.edu.tw/dm/museum/news.asp (台湾のサイト)

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